12月の誕生石タンザナイト

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12月の誕生石タンザナイト

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魅惑と気品の宝石タンザナイト

喜連川宝石研究所 所長 喜連川純氏著


12月の誕生石 タンザナイトペンダントネックレス アニバーサリージュエリー


◆ 万博で初お目見え、そしてすぐに…。◆

アフリカはタンザニアの政府代表代理、エッチュ氏(当時三十一才)が、故郷に奥さんと二人の娘さんを残し、単身来日してきたのが大阪万博が始まるちょうど一年前のことでした。
彼は、その頃まだ大使館も領事館もなかった日本に、万博という絶好のチャンスを生かし、
ぜひ、アフリカにタンザニアという国があることを知ってもらいたかったのです。
それというのも、英連邦から独立して、正式にタンザニア連合共和国が生まれたのが万博よりわずか六年前の一九六四年のこと、日本のだれもが、そのような国があることをしらなかったし、感心ももっていませんでした。
彼は大阪の留学生会館の簡素な一室を事務所にし、不慣れな日本で本国との連絡や展示館の工事に寝食をさすれて一生懸命奔走しました。
タンザニア館の展示テーマは「自由と発展」とし、メインには。一九一一年タンザニア北部のオルドワイ峡谷でケイア探索隊が発見した「ジンジャントロプス」と名付けられた世界最古(一七五万年前)の化石人間の頭がい骨をおくことにしました。
だが、タンザニアといえばなんといっても宝石の一大産出国です。
そして当時の日本人はだれもそのことを知りません。
ということで、彼は宝石の展示コーナーの飾り付けにはひときわ気を配り、ディスプレーをしました。
実際、この国で採れる宝石の品質は、どの石をみても他の国のものと遜色ないか、それい
以上のものでしたから、会場にこられた大勢の観客たちの間でたちまち評判になりました。
なかでも、四年前に麗峰キリマンジャロの南西斜面から、インド系住民の手によって発見され、のちに、そのあまりの美しさにティファニーの副社長プラット氏が感銘をうけ、「タンザナイト」という商品名をつけ、ライフ誌にも大々的にとりあげられたといういわくつきのブルー・ゾイサイトは、逸品中の逸品といえる見事な美しさをもった宝石でした。
ああ、しかし、なんということでしょう。
悲劇は早くも開幕三日目にして起きてしまったのです。
万博盗難第一号発生!。
そうです、エッチュさんがせっかく苦労して本国からとりよせた、タンザニアの象徴ともいうべき宝石類が、そっくり不心得者によって盗まれてしまったのです。
彼の落胆ぶりはいかばかりであったでしょうかーー。
そのため、あんなに苦労してつくったタンザニア館も、主役不在ということで変わりの宝石がとどくまで、わずか三日で閉館の憂き目をみることになってしまいました。
しかし、エッチュ氏は、めげることなく、再度、本国から宝石をいれるため、情熱的に
働きました。
そのかいあって、日ならずして開館にこぎつけることができました。
こうしたことが多くの善良な日本人の心を動かしたのでしょう。
マスコミに派手にとりあげられ、タンザニアの国名とタンザナイトは、たちまち万博の人気者になっていたのです。

◆ タンザナイトその美の正体 ◆

さて、このような劇的なかたちで日本にデビューしたタンザナイトという宝石は、いったいどんな色で、どういった魅力を秘めている宝石なのでしょう…。
この石を最初に発見したマニュエル・ド・スーザ氏は、その石があまりにも透明で美しいブルーだったため、これはてっきりサファイアを見つけたと思ってしまったそうです。
しかし、サファイアとしてはモース硬度六~六・五と軟らかく(サファイアは九)、彼はなんという鉱物かわからないまま、ドイツの甲府といわれているイーダー・オーバーシュタイン
にカットにだしました。
その後、ドイツのハイデルベルグ大学、イギリスの地質調査所などでX線回析を使って検査の結果「この鉱物はゾイサイトである」との結論を得たわけです。
アメリカや日本はタンザナイトという商品名を使っていますが、ドイツや英国、その他ヨーロッパの国々では、このブルー・ゾイサイトという鉱物名の方が通りがいいようです。 
つぎにゾイサイトの魅力と気品の色の秘密ですが、原石を見てみますと、美しいサファイア・ブルーが見える方向と、その直角方向では魅惑的な赤みの強い紫に、さらに別方向で見ると蜂蜜のような黄緑色が見えるという、じつに見る角度によって三色もの色をもっている宝石ということが分かります。
このことを専門的には、「宝石の多色性」といいます。
タンザナイトは、酸化アルミニウム、カルシウム、シリカ、それに0・二パーセントほどの
バナジウムでできていますが、この原石を二百~三百℃まで加熱してやりますと、蜂蜜色は
美しい青色に変身してきます。
これは、さきほどのバナジウム・イオンが三価から四価に、つまり、光のエネルギーを選択吸収するしかたが変化してきたためなのです。
こうした仕組みで、タンザナイトの青をみていますと、赤みの紫がボディー・カラーやカット面に魅惑的にキラッキラッとあらわれ、その紫がかくし味のように心地よい気品を漂わせて、なにか思わず引き込まれていくような気がしてきます。
万博後、T漁業がこの宝石をびっくりするような高値で輸入し販売していたため、いちじ需要がすたれてしまいましたが、近年その美しさが見直され、価格もお手頃となったため、また、急速に人気がでてまいりました。
もし、まだごらんになったことがないのなら、ぜひ一度、店頭でご覧になってください。
ただ、万博のガイド誌には「ダイヤモンドより硬い石がタンザニアで発見された。
その名はタンザナイトとよばれるもので、ダイヤモンドに匹敵する硬度をもつという」とありましたが、これはおおきな間違いで、正しくは、水晶より軟らかく、砂ごみ(ほとんど水晶とおなじ石英の粉で、硬度七。
ヤスリとほぼ同じ硬さ)でもきずがつきますから、日常はつかわず、おでかけのときだけお楽しみいただければと思います。
洗い方は手洗いで十分です。
超音波洗浄はお避けください。


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